「なんだと!本当に爆破だと!」

 非番だった日向マコトの車はまさに都内で身動きが取れないでいた。陽子とも連絡がとれず焦った日向は、なんとか付近の警察署までたどり着くと、その場に車を置き、街へと歩き出した。

 ◆◆◆◆◆ 

--見よ!これが最後の審判だ!我らの旅立ちを祝う祝砲だ!--

 それぞれがすでに目的に向け出発してしまったあとなのか、参加者のいないコミュニティ『シェオル』内で管理者Dは語り続けていた。

--ユウト……怖い、怖いわ私……助けて……--

 しかし、パソコンを持ちだしていたキキは定期的にコミュニテイを覗いていた。

--キキさん……その発言は、裏切りということでしょうか?待っていなさい。貴方の位置は筒抜けです。今から迎えが貴方の元へ向かうでしょう……--

--させないさ。キキ、例の場所で落ち合おう--

 ユウトもスマートフォンでコミュニティを覗いていたのだ。

--それから『シェオル』のみんな、そして、Dさん、ボクとキキはこのコミュニティを拔けるよ。いずれにせよ、今夜を見守りたいんだ。今まで、どうもありがとう--

--ユウトさんまで……いいですか?このコミュニティは入る者は拒まずですが、決して辞めることなどできないのです。ユウトさん、辞めるというなら貴方も同罪、審判を受けるがいい!--

 ユウトとキキは、実際には面識がなかった。しかし、以前チャットの中で、自殺しようと忍びこんだが、途中管理人に見つかったビルがあり、なんと、ふたりともそのビルに忍びこもうとしたという話で盛り上がったことがあったのだ。だから、ユウトは、キキは、そこへ向かっていたのだった。
 しかし、管理者であるDはすべてのログを見ることができた……


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